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2012年 10月 04日
正面入り口は反対側なのだけど、ソニーセンター側にも通路があったので、そこから入っていく。どうもこちらは楽屋口のような気がするが、一般人の通行も可能となっている。
フィルハーモニーの文字とロゴに感激もひとしお。 他の多くのクラシックファン同様、ベルリンフィルには特別の思い入れがある。子供の頃ピアノを習い始めた私に親が買い与えてくれたクラシック音楽のレコードのうち、ベートーベンの交響曲数枚がカラヤン・ベルリンフィルだった。当時何度目かのカラヤンブームだったのだろう。こうしてまだ柔らかかった頭にカラヤンの音が擦り込まれた。しかし指揮者が誰であれ、他のオーケストラとは違う何かがベルリンフィルにはあると思う。 ところで上記アルバムのうち6番「田園」だけが何故かベーム・ウィーンフィルで、子供心にもこのプレーヤー少し回転がおかしい?と思うくらいテンポがゆっくりだったのを覚えている。しかしこのベームの田園、当時も今も名盤として高い評価を得ているようだ。以前は華麗でスピード感のあるカラヤンの演奏が好きだったけれど、年とともにベームの田園を聞き直してみたくなった。今度買ってみよう。 で、フィルハーモニー。小ホールのほうでは何やら設営準備が行われていた。後で翌日のガラパーティの準備だったことが判る。正面玄関ホールにあるチケットカウンターでプリントアウトした購入証を見せると、すぐにチケットに換えてくれた。 翌日の演奏会はベルリンフィルの2012/2013シーズンのオープニングコンサート。指揮はもちろん常任指揮者のSir Simon Rattle。実はこのコンサート、一度はSold Outの札が掛かっていたのだけど、8月末の予定がぽっかり空いて、さてどうしたものかとネットサーフィンしていたところ、新たに購入可能な座席が出ていることが判明し、しかもそれが(自分的には)かなり良い席だったので、2~3分迷った挙句、深呼吸とともにポチってしまった。恐らく今回のスポンサーのドイツ銀行が押さえていた招待枠をリリースしたのではないかと思われる(だからDeutsche Bank好きになった)。飛行機や宿の予約から始まるいつもの旅とは逆のパターンだけど、ま、こんなきっかけから始まる旅もありかもしれない。 大ホールではサウンドチェックをしているのか、一本のバイオリンの音が聞こえてきた。ただでさえ音響効果に定評のあるベルリン・フィルハーモニー。客席のドアを開け放した状態でホワイエを経由し玄関ホールに伝わってくるバイオリンの音色は、それはそれは豊かで深みがあるものだった。ある意味、翌日客席で聞いたどの楽器の音よりも美しい音色だった。 折角なので、正面玄関から出て外観を眺めてみた。この前の通りはヘルベルト・フォン・カラヤン通り。ひょ~♪ 私と同じような怪しい観光客が訳もなく佇んでいたりする。
by losange_jp
| 2012-10-04 20:26
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