|
2013年 01月 30日
旅の醍醐味と言ってしまうと月並みなのだけれど、このところ素敵な人々と巡り合う機会を得ている。
一人目は洋洋たる前途が約束された若くて聡明な女性。春風のように自然体で爽やかで、細かい心配りも忘れず、私はすっかり魅了されてしまった。またどこかで会えるといいなぁ。 二人目は乗り継いだ飛行機で隣り合わせた年上の男性。5時間のフライト中はそれぞれ読書したりパソコンを開いたり資料を読んだりしていて言葉を交わすことは無かったのだけれど、飛行機が無事に目的地に着陸すると、安堵感からなのか自然と言葉が紡ぎだされた。 医は仁術を生業としているその方は、年に一度まとまった休暇を取りこの地を訪れ、ファインダー越しに野生動物を捉えるという生活をもう20年以上続けているという。生と死に関わる職業にもかかわらず「生きるとは何か」がずっと判らかったのだけど、この年一回の活動を続けることにより、つい最近になってそれが何であるかがようやく判るようになってきたと語り、その観念を説いているという一冊の書物の名を挙げた。 着陸してタキシングして駐機場に着くまでのわずか5分ほどの時間だったけれど、自分にとってはとても密度の濃い会話だった。 帰国したらその書物を紐解いてみようと思う。
by losange_jp
| 2013-01-30 14:14
|
ファン申請 |
||