|
2015年 11月 26日
津軽時代の短編を収めた単行本を購入し、疎開の家を後にする。
流れからするとそのまま「斜陽館」を訪れるべきなのかもしれないけれど、先に津軽三味線会館へ。ここでは一日に五回ほど津軽三味線の演奏があり、11時の回を逃すとその次が13時。当日の観光スケジュールを考えると、ここはぜひ11時の回を見ておきたい。津軽三味線、実は今回の旅で太宰よりも吉幾三(結構好き☆)よりも優先度が高い。 地図ではワンブロック離れているように見えた斜陽館と津軽三味線会館、実際は駐車場を挟んで向かい合わせ。駐車場の横には観光物産館があり、お土産購入や食事ができる。この辺りが町の観光の中心地。 斜陽館との共通入場券を購入し、まずは展示スペースをひと回り。津軽三味線の歴史や名人たちに関する資料、三味線や世界の楽器などが展示されている。展示スペースは撮影禁止。 民謡界のスター☆だったこの方のコーナーも。こちらはホール内展示なので撮影OK(だったと思う)。 70年代後半にはフィーバーしてましたね・・・。 開演時間が近づいてきたので演奏会場へ。観光バスで乗り付けた団体さんがステージ前に陣取っている。みんな旅行モードでテンションが上がっていて、何だか良い雰囲気。 時間になり演奏者がステージに登場。この日は女性の奏者だった。すると或るおじーさん、全く悪気のないトーンで、「なんだ、女か」。・・・。。。 この大胆な発言、きっとご本人にも聞こえていたと思うんですけど。でもまあ、世の中そんなものなのかな。 津軽では各地に津軽三味線の会があって、これらの会のメンバーが三味線会館で演奏を行っているとのこと。この日はりんご栽培で有名な町の方だった。 三味線の演奏は調弦から始まり、いい具合に調弦が整うと曲が始まる。まずは津軽五大民謡のひとつ「よされ節」。弦楽器を勉強中の身としては、ついテクニック面に目が行ってしまう。ポジション移動とか、ビブラート(三味線では「揺らし」とか「揺すり」と言うらしい)、ハイポジションでの演奏など。 分かりやすい解説を交えながら、目出度い席で演奏される「あいや節」や有名な「じょんがら節」など、力強い演奏が続く。でも悲しいかな、どれも同じ曲に聞こえてしまうシロウト。本来は三味線のほかに唄、太鼓、踊りが入るそうだ。いつかフルキャストの津軽民謡も聴いてみたい。 約20分の演奏が終わると10分ほどの休憩を挟んで観光ビデオの上映があり、津軽の土地と三味線の歴史を映像を通して理解できる。これもなかなか見ごたえがあった。 そういえばイギリスにも津軽じょんがらギターを弾くミュージシャンがいたっけ。 大昔に武道館でライブで聴いた曲。久しぶりに聞き返してみたら、やはり津軽じょんがらギターだった(特に2:40からのギターソロ)。 津軽で修行したとか、寺内タケシに弟子入りしたとか、都市伝説はいろいろあるようだけど、真実は如何に。
by losange_jp
| 2015-11-26 00:09
| 自分旅
|
ファン申請 |
||